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NYSE(ニューヨーク証券取引所)とは?世界最大の証券取引所の基礎知識

米国上場というと、近年はナスダックを目指す日本のスタートアップが目立ちますが、「NYSE(ニューヨーク証券取引所)」という選択肢があることをご存知でしょうか。今回は、米国上場を検討するうえで避けて通れないNYSEの基礎知識を整理します。

世界最大の証券取引所

NYSEは1792年に起源を持つ、世界最大の証券取引所です。上場企業の時価総額合計は世界一を誇り、コカ・コーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、JPモルガンなど、米国を代表する伝統的な大企業が数多く名を連ねています。日本企業では、ソニー(現ソニーグループ)が1970年に日本企業として初めてNYSEに上場して以来、トヨタ自動車、ホンダ、三菱UFJフィナンシャル・グループなどが上場を続けています。

世界の主要取引所との比較

取引所所在地特徴主な上場企業
NYSE米国世界最大の時価総額、伝統的大企業中心コカ・コーラ、JPモルガン、トヨタ
ナスダック米国テクノロジー・成長企業中心、電子取引アップル、マイクロソフト、エヌビディア
ロンドン証券取引所英国欧州最大級、鉱業・エネルギー企業に強いシェル、HSBC
香港証券取引所香港中国本土企業の海外上場の受け皿テンセント、AIA
東証プライム日本日本のフラッグシップ市場トヨタ、ソニー、三菱UFJ

「上場審査が厳しい市場」というブランド

NYSEの特徴は、上場基準・維持基準がナスダック以上に厳格とされる点です。だからこそ「NYSE上場企業」であること自体が、財務の健全性やガバナンス水準に対する一種のお墨付きとして機能してきました。機関投資家からの信認、取引先や金融機関からの評価という面で、NYSE上場のブランド価値は今も健在です。

取引の仕組みにも特徴がある

NYSEは、指定マーケットメイカー(DMM)が介在するオークション方式を採用しており、完全電子取引のナスダックとは値付けの仕組みが異なります。市場の急変時に人の判断が介在することで、価格の安定性が保たれやすいと言われる点も、NYSEの伝統的な特徴の一つです。ハイブリッド市場と呼ばれる所以は、電子取引の速度と、フロアトレーダーによる裁量の両方を組み合わせている点にあります。

日本企業にとってNYSEは決して縁遠い市場ではありません。自社の規模や成長ステージによっては、ナスダックではなくNYSEが最適解となるケースもあります。どちらの市場が自社に合うのか、判断に迷ったら早めに専門家の意見を聞いてみることをお勧めします。SMASH & Partnersでは、NYSE・ナスダック双方を視野に入れた市場選択の段階から、国際監査基準に精通した専門家がサポートいたします。

お問合せ先:smash-partners@smash-international.com

執筆者:森 大輔(公認会計士・公認不正検査士)

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