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海外事業監査の意義・必要性

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2024年04月06日 | Column

さて、そもそものところ海外拠点への監査をする意義・必要性って何でしょうか。

“リスクあるところ監査あり”とよく言われたものです。海外子会社となると日本親会社とは別法人が運営し、また、現地の法令、社会情勢、国民性や文化の違いからリスクがより大きくなり、国内事業よりしっかり監査を行う意義があります。特にたまにちらほらニュースで聞く海外子会社の会計不正なんかは日本親会社と海外子会社の経営層が関与しており、影響も莫大です。

当然現地法人は、現地の法律に基づいて自社にて監査機関を持っているため、監査役(会)・内部監査人・会計監査人が行う監査はあくまで企業集団グループの一環としての内部統制監査・海外子会社を含んだ連結会計監査として行われます。

先述の通り、海外子会社不正は親子間の経営層が関与することが殆どであり、監査役(取締役の業務執行を監査)による監査として海外子会社を監査することがMUSTと言えます。

内部監査人はどうするか。内部監査人は経営層が自分の上司となるため監査役よりは経営層を対象にした監査をする効果は劣ります。しかし、海外拠点リスクの重要性に鑑み、内部監査人として海外拠点の日々のオペレーション・コンプライアンス状況など幅広く見ていく必要があるといえます。

内部監査人と監査役がしっかりと連携することで、経営層への監視だけでなく、オペレーション・コンプライアンス状況をチェックし、より一層の健全なグローバル経営が期待できます。

それではまた!