さて今回のお題は“海外子会社のガバナンス、どうやる?です。 前回のコラムでは海外子会社のリスク管理について記載いたしました。今回は、“ガバナンス”です。 “ガバナンス”という言葉はビジネス業界ではここ最近耳にする頻度が増えたと実感されている方も多いのではないでしょうか。東証に上場する会社については「ガバナンス・コード」という市場に上場するにあたってコンプライ・オア・エクスプレイン(Comply or explain)ということが求められるコードが設定されています。...
Column
棚卸の怖さ(ブックオフの事例をもとに)
本日は棚卸について。 3月決算と12月決算が多いと思いますが、12月決算の会社は来月ぐらいから棚卸の準備に入られるのではないでしょうか。 今週ですが、”本を売るならBOOKOFF”で有名なブックオフ(ブックオフグループホールディングス株式会社)にて不正があったとのニュースが飛び込んできました。専門家による当該不正の調査報告書は下記の通り。膨大な量がありますので、P58~140あたりを飛ばし読みで眺めるだけでも非常に勉強になります。...
海外子会社のリスク管理、どうやる?
さて今回のお題は“海外子会社のリスク管理、どうやる?”です。 海外展開は確かにチャレンジングですが、リスクをしっかり管理すれば、大きなチャンスにもなります。筆者自身も海外現地で多くの日系企業(現地海外子会社)を見て参りましたが、その管理は日本国内とは比べ物にならないほどハードに感じました。それではどうやって海外子会社のリスク管理をしていけばいいのでしょうか。下記にざっとリスク管理と言った場合に実施することを記載いたしました。是非チェックリストとしてもご利用頂ければと思います。 リスクの特定と評価: 定期的なリスク評価の実施...
海外M&A時に内部監査をどう活かすか?
さて今回のお題は“海外M&A時に内部監査をどう活かすか?です。 M&Aと内部監査という視点は中々聞くことがないと思います。M&Aを行うには、M&A実施前後で財務・法務・税務・ビジネス関係のデューデリジェンス(DD)が行われ、M&A後にはPMI(ポスト・マージャー・インテグレーション)が行われ、組織が動くにあたり、業務への支障がないこと、上手く統合していくこと、そしてシナジー効果が出るように様々なチェック、推進、整備が行われます。...
アメリカ勤務時代の話・会計士編②
1か月ほど前にアメリカ勤務時代のコラムを投稿しました。 本日は2回目です。1日の仕事の流れを書いてみます。日本との違いは日本より早く出社・早く帰社です。 私(代表...
海外子会社に関する「重要な不備」とは?
さて今回のお題は“海外子会社に関する「重要な不備」とは?です。 日本の上場会社では巷でJ-SOXと言われる「財務報告に係る内部統制報告制度」への対応が義務付けられています。具体的には、上場企業は各年度末に、経営者による内部統制報告書の提出と、公認会計士または監査法人(以下、監査法人等)による監査証明が義務付けられています。当該監査法人等が独立の立場から行う経営者が作成する「内部統制報告書」への内部統制の監査結果については内部統制の評価に関する監査報告書「内部統制監査報告書」として意見が表明されます。...
海外事業の内部統制監査は監査役?それとも内部監査員がやるの?
ご無沙汰しております。もうそろそろ梅雨明けでしょうか。これ以上暑くならないことを祈るばかりです。 さて、これまで海外事業監査について色々とコラムを書いてきました。ここでは海外事業の内部統制監査について説明します。 海外事業監査と聞くと監査法人・公認会計士による財務諸表監査の一環としての監査、監査役による海外監査、内部監査部による海外拠点の監査、あたりが一般的に思い浮かべるものと思います。“内部統制”という視点で法律的側面から2つ、海外事業監査を誰が行うかについて解説します。...
アメリカ勤務時代の話・会計士編
みなさん、こんにちは。 めっきり熱くなってきましたが、お元気にお過ごしでしょうか。...
迫るプライム上場企業への日英同時開示!
今年の冬に東京証券取引所(以下、「東証」)から、プライム市場の上場企業に対して、「決算情報」や「適時開示情報」の日本語と英語の同時開示を2025年4月から義務付けることについて発表がありました。...
海外事業監査するのに基準はあるのか?
さて今回のお題は“海外事業監査をするのに基準はあるのか?です。 内部監査そしてここでは監査役監査も含めると考えます。このタイプの監査をするに際に重要な基準(法律も含める)となるものとして“会計基準”、“監査役監査基準”、そして“会社法”があげられる。...