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アメリカ勤務時代の話・会計士編②

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2024年08月18日 | Column

1か月ほど前にアメリカ勤務時代のコラムを投稿しました。

本日は2回目です。1日の仕事の流れを書いてみます。日本との違いは日本より早く出社・早く帰社です。

私(代表 森)がいたアメリカのオフィスは、最寄りの都市がシカゴ(中西部にあります)から車で2.5時間ぐらい走らせたド田舎にありました。そこでの生活は平和そのもので、時間が非常にゆっくり進み、また、オフィスに勤務する人も8~9割が地元(といっても広いが)出身の人たちでした。オフィスも40名程度の超こじんまりとした感じでした。洋画で見るようなマンハッタンのビルで、ガツガツ働く、というイメージからは遠い感じもします。

毎朝オフィスには7時30分ぐらいに行っていました。日本の感覚であれば早いと思われるかもしれませんが、7時30分にいくと既に数名出社している人がいます。8時にもなるとほぼすべての人が出社する感じですので、日本より1時間ぐらい早いイメージでしょうか。

毎朝出社したらメールチェック、作業に入る、と思われがちですが、しません。まずは下の階にあるカフェにいってコーヒーを淹れにいきます。そこから始まる英会話による英会話。慣れていないときついものです。英語が苦手であれば英会話も大変ですが、何よりも20~30分は雑談するので、仕事ははじまらない、はじまらない(笑) でもそれが現地の文化ですので、付き合います。そこから昼の12時ぐらいまで一気に集中します。この集中力こそがアメリカぽいところですね。

そしてランチ。恐怖の時間が始まります。英会話に慣れるまで、いや、数年アメリカにいても毎日ネイティブだけの超高速英会話と田舎の地元だけの話題が飛び交う中に1時間入って会話するのはもう拷問だと思います。でもここで逃げたら終わりと会話に入ってました(いや、単にいるだけの時も)。たまにどうしても一人でゆっくり食べたい(本当はもっと多くの頻度でありますが)時は、そっとランチ開始時に外へ出て、近くの公園で弁当を食べてました。たまに仲のいいナイスガイのアメリカ人が見つけて、一緒に食べようぜ!と声をかけてくれて食べるときもありました。泣けますね。

ランチが終わり、午後になると。まずは15時ごろまで集中。先ほどまで工事現場にいるぐらいうるさかった部屋も静まり返っています。さすがに集中力。そして15時ぐらいになると”Water?”と声を掛けにくる同僚が現れ始めます。また下のカフェにいってコーヒーか水を飲みにいくのですね。これもよく一緒に行ってました。こういう機会を共にすることで信頼関係や英会話を磨くわけです。ここでも下手すると20分ぐらいは雑談している時もあります(笑) 本当に話すのが好きな文化ですね。

その後再び仕事に戻ります。ここで再度集中!というとそうでもなく、少々ダレた雰囲気も出てきます。16時半ぐらいになるとソワソワ。雑談を始める人も出てきます。週末何すんの~?的な話、今日のアメフトどうなるんや?とか話が飛び交います。小さなお子さんがいる人は16時ぐらいになるとオフィスを出ていきます。保育園でのお迎えですね。自己責任の文化が強いのと、パフォーマンスに基づく評価がきっちりしているので、時間の使い方は一般的な日本企業に比べると自由です。

17時になると続々とリュックを背負ってオフィスを出ていきます。10%ぐらいはオフィスに残る人がいますが、2タイプです。一つ目は早急なプロモーション(昇進)をしたいため、激務を自ら課している人。二つ目は仕事熱心(いや、英語などの関係で仕事が遅くなりがち)なアジア人。私は特にアメリカ行った最初の半年は英語や仕事の進め方などが慣れておらず、よくオフィスに残って仕事していました。また、他のアジア圏から来た人も仕事していました。彼らの英語は私より遥かにできていますが、仕事をしっかりどころか現地のアメリカ人以上に仕上げないと評価されないだろう、というのを暗に分かっていたからだと思います。たまに意気投合して、遅く出た後にゴルフの練習にいったりもしていました。

どうでしょうか。これが平常時のアメリカ勤務時代の一日です。

それでは。