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棚卸の怖さ(ブックオフの事例をもとに)

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2024年10月20日 | Column

本日は棚卸について。

3月決算と12月決算が多いと思いますが、12月決算の会社は来月ぐらいから棚卸の準備に入られるのではないでしょうか。

今週ですが、”本を売るならBOOKOFF”で有名なブックオフ(ブックオフグループホールディングス株式会社)にて不正があったとのニュースが飛び込んできました。専門家による当該不正の調査報告書は下記の通り。膨大な量がありますので、P58~140あたりを飛ばし読みで眺めるだけでも非常に勉強になります。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/9278/tdnet/2510548/00.pdf

これを見るといかに棚卸が大事か、怖いか、事前準備・実施段階・事後処理をしっかりやらないとだめか、が分かります。棚卸と言った場合、典型的な注意論点は、

  • 棚卸実施要領・手順書を作成、棚卸実施者へ配布と説明
  • 棚卸場所のMAP(地図・ロケーション図)の入手と敷地確認
  • 在庫と在庫でないもの、の区分
  • 棚卸中は在庫の移動や製造を停める
  • 棚卸のカウントシートはブラインド(帳簿・管理数量が入っていないもの)を利用
  • 数え漏れの管理(タグなど)の徹底
  • カウントは2人1組
  • カウント数と帳簿・管理数量が異なる場合は、カウント実施者と別の人がカウント
  • カウント数と帳簿・管理数量が異なる場合は、必ず差異分析・調査
  • 帳簿・管理数量の調整をする場合、仕訳についてはカウント者とは別の人が、さらに上長の承認の元で入力

といったことです。これらのポイントの内、幾つが上記の報告書では出来ていないことが読み取れます。棚卸はその時・その時が勝負です。終わった後では差異や不正が起きていても分かりにくいものです。会社として棚卸をしっかりやることはもちろんですが、外部の会計士・監査法人の監査を上手く利用することも一つの手です。厳しく見てもらいましょう。

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