ナスダック上場企業に求められる監査委員会の独立性要件とは | NASDAQ上場・ガバナンス・監査を支援する会計アドバイザリー | SMASH & Partners 合同会社

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ナスダック上場企業に求められる監査委員会の独立性要件とは

ナスダック(Nasdaq)上場の準備というと、財務諸表の整備や内部統制の構築に目が向きがちです。しかし、コーポレートガバナンス体制、とりわけ監査委員会(Audit Committee)の独立性要件も、上場準備の初期段階から検討すべき重要なテーマだとご存知でしょうか。監査委員会は上場審査の書類上だけの存在ではなく、上場後も財務報告の信頼性を担保する実質的な機関として機能することが求められます。

求められる監査委員会の構成

ナスダックの上場規則では、上場会社は独立取締役のみで構成される監査委員会を設置することが求められます。委員は原則として最低3名、少なくとも1名は財務・会計の専門知識を有する「財務専門家(Financial Expert)」であることが望ましいとされます。また委員は、取締役会からの報酬以外に会社から追加のコンサルティング料等の対価を受け取っていないことなど、独立性の要件を満たす必要があります。これらの要件は上場申請時だけでなく、上場後も継続的に維持しなければなりません。

FPI特例の対象外となりやすい領域

外国民間発行体(FPI)には、母国のコーポレートガバナンス基準を適用できる特例が用意されており、必ずしも米国内会社と同一の基準を満たす必要はありません。ただし、監査委員会に関する要件は特例の対象外とされる部分が多く、FPIであっても独立性のある監査委員会の設置自体は、原則として求められる点に注意が必要です。「FPIだから何もかも母国基準でよい」という誤解は、上場準備を進める中で見直しておきたいポイントの一つです。

日本企業特有の難しさ

日本企業の場合、社外取締役の絶対数が少ない、財務専門性を持つ人材が限られる、といった課題に直面しやすく、上場審査の直前になって独立取締役の確保に苦労するケースも見られます。特に、米国のコーポレートガバナンスや開示実務への理解があり、なおかつ日本語・英語の双方で議論ができる社外人材は限られており、候補者探しそのものに時間がかかることも珍しくありません。

早めの候補者選定がカギ

監査委員会の体制構築は、候補者の選定・就任交渉に一定の時間を要するため、上場を検討し始めた段階から候補者リストの作成に着手しておくことをお勧めします。就任予定者への説明資料の準備や、就任後の役割・責任範囲の整理まで含めると、実務上の準備期間は想像以上に長くなる傾向があります。

SMASH & Partnersでは、ナスダック上場を検討し始めた段階から、ナスダック上場やIFRS/US-GAAP、そしてPCAOB監査に精通した専門家がご相談を承っております。まずはお気軽にお問合せください。

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執筆者:森 大輔(公認会計士・公認不正検査士)

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